ヘンプを使った風変わりなソックヤーン

今、ナチュラルな素材として脚光を浴びているヘンプを使った珍しいソックヤーンをご紹介しましょう。

ヘンプのどこが良いの?

繊維としての利点は、

・湿度を一定に保つように湿気を吸ったり放ったりできます

・熱が伝わりにくいため夏は涼しく冬は暖かく感じます

・大変強い繊維です

そして、放っておいてもすくすく育って他の植物にも迷惑をかけない優等生なんです。

繊維としては、少々粗削りな硬さが残る繊維ですが、それが独特なシャリ感を生んでいます。

ウールとヘンプでソックヤーンを作ってみました

そんなヘンプに目をつけたのは、ドイツのアトリエ・ツィトロンです。

以前ご紹介した「ラミー」と並ぶ「麻」の一種を使った多目的ソックヤーンです。

ナイロンに代えてナチュラルな素材としてヘンプを混紡しています。

その結果、ナイロン混紡毛糸とは全く違ったナチュラルでワイルドな風合いを持つユニークなソックヤーンが出来上がりました。

触れるとナイロンとは異なりカサカサした乾燥した感じがするのでチクチクしそうですが、敏感肌の私の肌に当ててもまったくチクチクしませんでした(ただし個人差があることをご承知おきくださいませ)。

ヘンプは長繊維のため、少ない繊維断面しか肌に当たらないからだと思います。

Atelier Zitron:アトリエ ツィトロン ハンフ ナチュア バイカラー

「頭からつま先まで」のコンセプト通り帽子から靴下までオールマイティーにお使いいただけます。

素材は、ミュールシングフリーウール75%にヘンプ25%を配合しています。

太さは、あなたが慣れ親しんでいる4本撚り毛糸とほぼ同じ中細毛糸です。

名前の「バイカラー」は、ウールとヘンプを別々に染めることにより素材によって異なる発色をうまく生かしたナチュラルな染色方法を示しています。

色のをご覧いただくと、全く原色がないことがおわかりいただけると思います。

自然に寄り添った毛糸づくりを信条とするAtelier Zitronの思いが込められたカラーラインナップです。

追伸

どんなソックヤーンとも似ても似つかない風合いと肌触りを持つとても変わったソックヤーンですので、手にして編むだけでも価値があると思います。

ぜひこの機会に唯一無二のソックヤーンを編んでみてください。

執筆者

© 2024 細野淳一 なないろ毛糸 micono Seven Colors LLC

アトリエ ツィトロン ハンフ ナチュア バイカラー