ウールのグレードを示す重要な指標が繊維の太さです。

繊維が細いほど上質なウールとなります。

細い＝＞太い順にそのグレードの呼称を並べると次のようになります。


スーパーファインメリノ (超高級メリノ)
↑
エクストラファインメリノ
↑
ファインメリノ
↑
ミドルメリノ
↑
ストロングメリノ (普通のメリノ)


通常のソックヤーンに使われるウールはストロング、またはミドルグレードのウールになります。

micono神戸元町本店で扱っている高級ソックヤーンでは、エクストラファインメリノが使われていますが、このグレードになるとかせの状態でも触った瞬間に分かるほど手触りが良い毛糸になります。

パスクアリ フォレストでは、最高グレードのスーパーファインメリノを使用していますが、ソックヤーンとしてはありえない贅沢なセレクションです。

おそらくスーパーファインメリノを使ったソックヤーンは、世界中を駆け回ってもこの「フォレスト」以外では見つけられないでしょう。

メインの繊維のウール以外の素材についても、パスクアリ フォレストはこだわりを持って作られています。

一般的にソックヤーンには通常25%の混紡率でナイロンが使われていることがほとんどです。

丹精込めて編んで大切に履いていた靴下でも、やがて履けなくなって捨てる時がきます。その時に問題となるのがナイロンという化学繊維です。

ウールなどの天然素材は容易に土に還りますが、人間が人工的に作り出した化学繊維であるナイロンが分解されて土に戻るには、何十年もの年月がかかります。

また、大きな問題となっているのがマイクロプラスティックの存在です。化学繊維を使った衣類は洗濯の度に、洗濯水の中にマイクロプラスティックを排出してしまい、そのまま海に流れてしまっています。

このように地球環境を汚しているプラスティックごみを減らすために、海外の毛糸業界では各社脱プラスティックの取り組みを強化しています。

今回ご紹介するフォレストは、早くから脱プラスティックに取り組んでいるメーカーのパスクアリが作り出した大変優れた毛糸です。

素材（１）ウール

ウールの最高峰、南米パタゴニアのスーパーファインメリノがメインの素材です。ミュールシングフリーなのは当たり前です。

素材（２）バンブー

超繊細なウールにバンブーを混紡して独特の輝きと滑らかさが得られます。また、ナイロンに代わる耐久性を持たせることに成功しています。

素材（３）コットン

さらに、コットンをブレンドすることで吸湿性とフレッシュな感触が得られます。

この３つの自然素材のブレンドにより、脱ナイロンを図りながら通常のソックヤーンよりも優れた品質の毛糸に仕上がっています。

ぜひ、あなたもこの贅沢なソックヤーンに実際に触れて編んでみてください。