ソフィーフードは、かぶるだけでシルエットが自然に決まる。
それだけで十分すぎるほど完成されたデザインだと思っていました。
ところが、段染め糸と組み合わせることで、ここまで印象が変わるとは、着用してみるまで想像していませんでした。

段染め糸を左右対称のアイテムに使うむずかしさ
段染め糸の色の移り変わりは、見ているだけでも楽しいものです。
ただ実際に編んでみると、左右対称の形のアイテムに使うとき、色の流れが揃わずに困った経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ソフィーフードはフードを頂点に左右へマフラーが伸びる形のため、特に色の揃い方が目立ちやすいアイテムです。

色の順番が統一された糸という選択
今回スタッフが選んだのは「プロラナ 1-2-3 Ideen メリノ」というドイツの糸メーカーの段染めメリノウール。
この糸はすべての玉で色が現れる順番が統一されています。
一般的な段染め糸は玉によって色の始まる位置が異なりますが、この糸は違います。
その特性を活かして2玉を編み進めると、片側は淡い色から濃い色へ、もう片側は濃い色から淡い色へと、左右が鏡のように対称なグラデーションが生まれます。
仕組みを聞いたときはなるほどと思う程度でしたが、実物を目にしたときは、思わず見入ってしまいました。

模様がないから、より色あいが際立つ
ガーター編みのシンプルな面に、グラデーションが帯のように現れます。
模様編みは一切ありません。
だからこそ、色の動きがそのまま作品の表情になっています。
左右で色の流れが鏡のように揃ったとき、段染め糸がここまで計算できるものかと、改めて感じました。

実際に身につけて感じたこと
着用してまず感じたのは、メリノウールならではの優しい肌ざわりです。
軽くて重さを感じず、さっと結べて着脱もスムーズ。
フードを肩に落とすと、それだけでちょうどよいアクセントになります。
ソフィーフードはシルエットで魅せるアイテムですが、左右対称のグラデーションが加わることで、正面からも後ろ姿からも、異なる表情を楽しめることがわかりました。

キットについて
カラーは3色展開です。
毛糸と日本語パターンをセットにしたキットですので、初めてソフィーフードを編まれる方もすぐに編み始めていただけます。
段染め糸ならではの編み方のポイントは、以下のページで詳しく解説されています。
ぜひご覧ください。
これを見ればすべてがわかる!
執筆者:北林 裕美子(micono神戸元町本店)